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Exploring My Nature

小笠原諸島の旅行が魅力的すぎたので全力でおすすめする

日本国内でありながら、「どんな場所なのか」「そもそもどこにあるのか」など、多くの人に知られることのない秘境ともいえる小笠原諸島。

 

僕もかつて「行ってみたいけど何があるのかは知らない」というひとりだったけれど、実際に小笠原諸島を訪れてみて、断言できることがある。それは小笠原の魅力を知らずに過ごすのは、本当に勿体無いということ。

 

この記事では、観光に役立つ情報を交えながら、小笠原諸島の3つの魅力と、現地でやってほしいことを10つピックアップして紹介していこう。

 

小笠原の魅力1. アクセスがめちゃくちゃ悪い

父島の場所を示した地図

そもそも小笠原諸島がどこにあるか知っているだろうか。
地図で見るとこのあたり(一番メジャーな父島で検索)。東京都ではあるけれど沖縄と同じくらい南(東京から約1000km)の太平洋に浮かぶ島々。そして、恐ろしいほどにアクセスが悪い。 
 

小笠原諸島にたどり着く手段は片道24時間の船旅のみ

小笠原の島々には空港がないため、本州からのアクセスは船に限定される。それも、「おがさわら丸」という東京発の客船で、wifiもなく片道24時間(僕が行ったときは26時間かかっていたけれど、船が新しくなり短縮)の船旅を乗り越えて、やっとたどり着くことができる。
 
片道24時間もあれば、飛行機に乗れば地球の反対側まで飛べてしまう。国内のくせにアホみたいに遠い…それが、小笠原諸島。 
 

「おがさわら丸」は1週間に1往復しか便がない

本州と小笠原を結ぶ唯一の交通手段「おがさわら丸」は、1週間かけて東京-小笠原諸島間を1往復しかしない。
 
月曜日:東京から出航
火曜日:小笠原に到着
水・木曜日:小笠原に停泊
金曜日:小笠原を出航
土曜日:東京に到着
日曜日:東京に停泊
というサイクルを繰り返しているのだ。しかも、1年に一度、船の総点検があって完全に運休する期間まである。
 
つまるところ、小笠原諸島に行くためには最低でも6日間の休みが必要になる。しかも、台風が来たり海が荒れたりして復路が欠航なんてこともあるため、6日で帰ってこられる保証もないという、とんでもないアクセス事情。
 
これらの理由から、とにかく遠い。国内ではあるけれど、地球の裏側に行くよりも大変なのだ。そして、だからこそ僕は、国内のどこよりも小笠原を強くおすすめしたい。
 
アクセスが良い場所は行こうと思えばいつでも行ける。だけど、小笠原諸島は、本当にその気で計画を立てないと一生行けない。そんな場所って日本国内、いや全世界を見渡したって、そんなに多くないはず。 
 

小笠原の魅力2. 「東洋のガラパゴス」自然が豊かすぎて引くレベル

小笠原諸島の海
小笠原という土地の魅力の半分は「自然」、その一言に集約される。世界自然遺産に登録され、本州から隔絶された自然は独特で、数多くの固有種が息づいている。
 
僕は滞在時間のほぼすべてを海で過ごしたので、正直言って山や陸の自然についてはそこまで分からない。だけど、正直、こんなに豊かな海はこれまで見たことがない。スキューバダイバーとして伊豆や沖縄をはじめ、海外はモルディブなどにも訪れたけれど、小笠原の海の豊かさはちょっと異常。
 
島で一番賑やかな港にはサンゴがあるし(この時点でだいぶおかしい)、海に潜るまでもなく船上からウミガメが見られ、どっちを見ればいいか分からないほどあちこちでザトウクジラが舞うし(マジ)、イルカの群れが船の周りを泳ぎ回る。
 
野生生物の種類の多さと存在濃度がとんでもない。騙されたと思って行ってみてほしい、ビックリするどころの話じゃ済まない。日本であることが信じられなくなるはず。
 

小笠原の魅力3. 現地の住民がアツすぎる

おがさわら丸を見送る父島の住民

そして、小笠原諸島に暮らす人々の温かさがすごい。
離島を旅したことのある人なら分かるだろう、あの「島時間」とも言うべき心地よいユルさと人の温かさ。小笠原も例外ではない。いや、むしろ「温かい」では終わらないのが小笠原。
 
旅行者が小笠原を去る、「おがさわら丸」の出港日は、もはやちょっとしたお祭り騒ぎ。港には見送りの人が溢れ、太鼓の演奏が始まる。おがさわら丸が出港すると、現地の船が何艘も併走して別れを惜しむ。そして最後には、船の上から小笠原の海に飛び込むというパフォーマンス!
 
もはやアツい。「また来ます」って、気づいたときには口から出てしまう。旅の別れに現地の人がこんなにもアツいお見送りをしてくれるところは、他には聞いたこともない。
 

小笠原のおすすめアクティビティ10つ

ここからは、小笠原でやるべきおすすめのアクティビティを10つピックアップして紹介していく。筆者の性質上、かなり自然派なチョイスで、かつ海メインになってしまっている件はご了承頂きたい。
 

1. ダイビングで小笠原の海を味わう

父島のダイビングスポットの海

小笠原に行ってダイビングしないのは、日本一のラーメン屋に行って白ごはんを頼むようなもの。海は小笠原に行ったら絶対に抑えるべきポイント。ダイビング界には、小笠原の海に魅了されて何度も24時間かけて訪れる人もいるくらい。
 
シュノーケリングや体験ダイビングもあるためダイビングをしたことがなくても大丈夫。上級者はマグロやエイの群れ、イルカなどに出会える可能性のある、間違いなく国内最高のダイビングスポット。

  

2. ナイトツアーで夜の小笠原を満喫する

天然記念物で絶滅危惧種のオガサワラオオコウモリや、時期によってはウミガメの産卵、夜に光るキノコ・グリーンペペなど見所は満載だ。

 

僕は「ナイトツアー?あんま面白くなさそうだな」と、正直ほとんど期待せずに参加したけれど、本当に楽しくて良い意味で期待を裏切られた。

 

今まで見たどんな月よりも明るい月明かりや、白く輝く砂浜の神秘的な美しさと言ったら。感無量。小さい子でも参加できるので家族連れでも安心だ。

 

3. 海の声を聞きながら日本一の星空を眺める

僕は満月とバッティングしてその星空を拝むことはできなかったけれど、父島にある日本一の星空が見られるビーチ「小港海岸」は絶対に外せない。

 

足元はサンゴの真っ白なビーチ、目の前な静かに波が打ち寄せる海、そして頭上は日本一の星空。ロケーション素敵すぎる。

ナイトツアーで訪れる場合があるので、参加するときには事前に確認しておくのがベター。

 

4. ホエールウォッチングでクジラに出会う

野生のクジラに会ったことはあるだろうか。

僕はなかった、小笠原に行くまでは。そして帰ってきた今は、もうしばらくクジラはいいや、と思っている。

 

小笠原は国内で一番クジラに出会える場所。海面から急に現れる噴水も、デカくて黒い背中も、ダイナミックすぎるジャンプも、とにかく迫力がすごい!水族館の比ではない、野生の凄みを肌で感じてほしい。

 

5. ドルフィンスイムでイルカと泳ぐ

小笠原では、かなりの確率で野生のイルカと一緒に泳ぐことができる。海に繰り出し、船の上からイルカを探して、接近できればそこからダイブ。

 

「そんなやり方で本当に大丈夫なのか?」と思っていたけれど、実際に行ってみると何度もイルカと泳ぐことができた。イルカは好奇心旺盛だから、水中でクルクル回ったり(フィギュアスケートのジャンプのイメージ)目立つ泳ぎ方をすると近寄ってきてくれる。

 

「イルカと泳ぐ」というのは、実は僕の夢のひとつだった。

目の前、手を伸ばせば届くところにイルカがいて、その野生の動物と一緒に泳ぐ。凄すぎて、嬉しすぎて、息するのを忘れるくらいだった。そんな経験をしたことはあるだろうか。

 

6. 小笠原の地元の食材を満喫する

小笠原に行ったら、ぜひとも地元の食材を味わってほしい。ウミガメやら島トマトやら南国のフルーツなど、盛りだくさん。ここでは父島のおすすめのお店を3つピックアップ。

 

南国酒場「こも」

実際には僕は訪れることができなかったけれど、地元の方々が口を揃えて「コモへ行け」と言っていたのでピックアップ。冗談ではなく、何度「こも」と言われたことか。現地の住民のおすすめナンバーワン。

南国酒場 こも - 小笠原諸島その他/バー [食べログ]

 

茶里亭

亀の刺身

「こも」と並んでよくおすすめされるのが茶里亭。ここでは新亀の刺身(ウミガメの猟期限定)や島トマトのチーズ焼き、それに島ならではの野菜を使った料理を堪能。

茶里亭 (チャーリーテイ) - 小笠原諸島その他/ろばた焼き [食べログ]

 

ハートロックカフェ

ハートロックカフェの看板

名物は「サメバーガー」。本物のサメをサンドしているバーガーがあるという。僕が行ったときはサメの水揚げがなく食べることはできなかった。

代わりに食べた「亀煮丼」は、今まで食べたことのない不思議な食べ物だった。

亀煮丼

 

 

7. バー丸ごと手作り!ヤンキーハウスでお酒を飲む

地元の人なら知っている、全て手作りしたという「ヤンキーハウス」。お店の中にデカデカと木が生えている、手作り感満載の不思議なバー。

 

そんなファンキーなお店は、実は地元の人が集まる温かいお店で、よく音楽も披露されている。雰囲気抜群の手作りの家で乾杯するならここ一択。

 

8. スーパーで消費期限切れ食品の争奪戦をする

賞味期限の切れた食品

小笠原の食材の多くは、本州からおがさわら丸で運んでくる。その足となるおがさわら丸は週1回しか入港しないわけだから、24時間の船旅の末に、棚に並ぶ時点で賞味期限の切れたものもザクザクある。そして、主婦がガンガンそれを買っていく。

 

聞いたところ、島内では日常茶飯事のよう。本州ではまずあり得ない「賞味期限切れの食材争奪戦」、ぜひとも参加してみては。

 

9. 天然記念物・南島に上陸する

南島の扇池

父島に訪れたらぜひぜひ行ってほしいのが南島という無人島。父島から船で約30分。人の手が付いてない絶景スポット。

 

潮の干満の関係で、1日のうち限られた時間しか行くことができない奇跡の島。とにかくその綺麗さに心洗われるので、行かない手はない。

 

10. 「おがさわら丸」で日の出・日の入りを拝む

24時間の船旅も、天気が良ければ楽しめる。太平洋に浮かぶ船から朝日と夕日をながめ、日が沈んだら満点の星空。

 

海上は他に光がないから、夜の星空はとんでもなく綺麗!せっかく行くなら、移動時間も楽しもう。

 

小笠原への旅行に役立つ情報まとめ

ここまで小笠原の魅力を紹介してきたが、最後に小笠原諸島を旅行するときに役立つ情報をここにまとめておこう。

 

小笠原旅行のベストシーズンは5月

ダイビングのガイドさんに聞いた小笠原のベストシーズンは「5月」とのこと。クジラが見られるのは2-4月。ちなみにこの記事は、僕が訪れた3月下旬をベースにして書いている。

 

小笠原にいくなら「おが丸パック」が断然安い

小笠原諸島への唯一の交通手段「おがさわら丸」は往復で約5万円。これをダントツに安くできるのが、船と宿(3泊4日)をセットにした「おがまるパック」だ。価格帯は58000円〜120000円(2016年4月現在)で、好みの宿と組み合わせることができる。

 

小笠原にはキャンプ場はないため、事前の宿の予約は必須。

 

ダイビングとナイトツアーはパパスダイビングがおすすめ

ダイビングには父島最大のダイビングショップ「パパスダイビングスタジオ」を利用した。スタッフがとても親しみやすく、夜には一緒に飲みに行ったりもした。宿の近くまで迎えに来てくれるのもいい。

ダイビングだけでなく、ナイトツアーもやっている。

 

ドルフィンスイムと南島は小笠原観光がおすすめ

半日でドルフィンスイムと南島上陸ツアーをやってくれる「小笠原観光」。僕が現地で見た限り、料金が一番良心的で5400円だった。

 

まとめ

正直言って、小笠原は僕が今まで旅した中でダントツの良さと特別感のある土地だった。海が好き・自然が好きな人は絶対に行くべき。むしろ行かないことが本当に勿体無い。

 

ぜひ、次の長期連休は「小笠原諸島」へ。 

それでは、良い旅を!written by 南蒼樹(@Sight50Sky).