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くうねるだす

信州大学4回生の自然派ブロガー。 おいしいものがすき。おさけも少々。

登山の服装の基本をサルでも分かるように解説する

アウトドア アウトドア-登山
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「登山・山登りを始めてみたいけど、服装も道具も専門的でよく分かんない…」

 
安心してください。はいてますよ!その悩み、ここで解決します!

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登山の服装の基礎は「レイヤリング」

一番はじめに、登山で一番大事な考え方について説明します!登山初心者はまずはここを押さえるべし。
 
登山の服装の根っこの根っこ、一番大事な考え方が「レイヤリング(layering)」。登山の基本中の基本でありながら、一般の人が理解していない。だから、「登山の服装はなんだか難しくて分からないぞ」となるのです。
 
レイヤー(layer)は日本語に直すと「層」、つまりレイヤリングとは「服の層を重ねてコンディションを調節しましょう」ってこと。要は「重ね着」ですね!
 
なぜ重ね着スタイルが大事なのか。それは、登山では周りの天気や自分のコンディションが目まぐるしく変わっていくから。
 
「山の天気は変わりやすい」誰でも耳にしたことがあるのではないでしょうか。登山の舞台は山の中や山の上、晴れたと思えば雪が降る。そして汗をかいたと思ったら、次の瞬間には寒くなり、また動けば暑くなる。
 
そういう「激しい変化」に対応するために、雨なら雨専用のウェア、汗をかくなら通気性のいいウェア、…みたいにそれぞれのウェアに機能と専門性を持たせて、コンディションに合わせて重ね着するウェアを変える。これが「登山の服装の常識」!
 
だから一言に「登山用の服」といっても、様々な機能を持った、実に多様な服があるのです。
 

登山の服装の基本は6つのアイテム

「レイヤリング」(つまり重ね着)が分かったら、あとは簡単。「重ね着」するウェアのそれぞれに「どんな機能・専門性があるのか」理解するだけ!
 
登山の服装の基本は6アイテム。登山の服装はこの6つのアイテムを、場面に応じて組み合わせればいいのです。「なんだ、簡単じゃないか」って思いましたか?そうです、実は登山の服装なんて超簡単なんですよ!
 
服についてはインナー、ミッド(中間)、アウターの3種類。これは普段着も同じことで、肌着(インナー)、シャツ(ミッド)、ジャケット(アウター)と重ねますよね!別に特別なことでもなんでもない。これらにパンツと靴とリュックを足した6つが基本なので、とりあえずこの6つのカテゴリを一通り揃えれば登山できます!
 
では、それぞれのウェアにどんな機能・専門性があるのか説明していきましょう。
 

登山の基本アイテム1. シェル(アウター・レインウェア)

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普段着でいうアウター、つまり一番外側に着る服のことを山では「シェル」と言う。シェル(shell)というのは「殻」、つまり一番外側で体をガードする役割を持っている。

特に冬に使う高い耐久性と防水性・防風性をもったシェルをハードシェルと呼んだりするが、とりあえずシェルはアウターなんだと思って頂ければオーケー。

写真で着ている赤いジャケットがぼくのハードシェル。ここでは上しか着てないけど、天候が悪化すれば上下着るのが必須!

 

シェルの機能は防水性・透湿性・防風性

まずは防水性。「撥水(水を弾く=濡れにくい)」ではなく、「防水(水を通さない=濡れない)」ですよ!真夏の富士山でさえ、山頂では雪が舞います。山で濡れることは、遭難の直接的な原因になります。
 
次に透湿性、つまり「湿気を逃がす」機能。外からの湿気ではなく、内側からの湿気を逃がすのです。山を登れば汗をかく。これは先述の「濡れ」の原因になるから、その「湿気」を逃がす。
 
そして防風性。これはそのまんまですね、風を通さないこと。
 

シェル=レインウェアでOK!

細かく機能を説明しましたが、シェル=レインウェアだと思ってOKです(登山用のレインウェアはこれらの機能を3つとも兼ねるように設計されている)。素材として有名なのはGore-texですね!
 
登山入門で、安くてコスパのいい商品ならモンベルの「トレントフライヤー」あたりがおすすめ。もちろんGore-tex、上下別なので注意。

登山の基本アイテム2. ミッドレイヤー(ソフトシェル)

そして、インナーとアウターの間に着るのが「ミッドレイヤー」。ソフトシェルなんて言われたりするんですが、コイツが少々ややこしいのです。
 
なぜかというと、アウターとインナーの間は全部「ミッドレイヤー」で片付けられてしまうから。機能によってミッドレイヤーのタイプが全然違うので、別々に見ていきましょう!
 

通気性・ストレッチ性・撥水性を追求したソフトシェル

「快適に動くこと」を目的としたウェアがこの類。ストレッチ性で動きやすく、汗をどんどん逃がす通気性を備え、多少の雨に耐えうる撥水性。着回し抜群ですが保温性はあまりないので、夏の低山から登山入門する人にはこのタイプがおすすめ。
 
ぼくはノースフェイスの「ライトフーディ」を使用しています!

保温性・断熱性を追求したダウン・フリース

山で体温を保つためのウェアがダウンやフリース。山は歩いてるときは暑くても、休んでいると10分もすれば寒くなります。特にダウンは濡れには弱いが、最近は撥水加工を施したものが多くなっている。
 
防寒対策として持っておきたいところですが、余裕がなかったぼくはユニクロのウルトラライトダウンを代用していました。かなり高いですがパタゴニアの「ナノエアフーディ」は守備範囲が広くてレビューもいいので目をつけています(近々購入予定、レビューお楽しみに)。

防風性×撥水性×収納性を追求したウィンドブレーカー

山の風を防ぐならウィンドブレーカー。撥水はもちろん、最近はとにかく軽くてポケットに入るサイズに収納できるものが各メーカーから発売されてます。 
 
ぼくは防風機能が欲しい時はシェルを着ると割り切っているので持っていません。あえておすすめするのであれば、汎用性の高いパタゴニアの「フーディニ」。
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これらのミッドレイヤーは手持ちのジャージやダウン、ウィンドブレーカーがあれば代用できるので、登山初心者は必要に応じて買い揃えるのが賢い選択です!
 

登山の基本アイテム3. ベースレイヤー(インナー)

インナー、山では「ベースレイヤー」と言われ、専用のものでなくても困らないが、綿(コットン)以外のものを選ぶこと。「発熱効果があるからヒートテック」は素材の機能としてNGなので注意。
 
肌に直に触れるから、山のウェアの中で一番大事という人もいるくらいです(ぼくはそうは思いませんが)。
 
ベースレイヤーの主な機能は「汗を取り除く吸湿性、すぐに乾く速乾性、体温を保つ保温性」。他に、消臭機能や抗菌機能があるものも。ヒートテックがNGなのは、その性質が「汗で発熱する」もので、速乾性に欠けるからです。
 
素材としては肌触りを重視したウールと、速乾性に優れた化繊がありますが、どっちも一長一短です。両方を混合したものも発売されている。まず試すとしたら値段が手ごろなモンベルの「ジオライン」でしょうか。

登山の基本アイテム4. トレッキングパンツ

足回りはトレッキングパンツ。他の運動着で代用可能です。実はぼくはトレッキングパンツは使わず、タイツに高校で使っていたジャージの短パンを合わせています。これも寒くなったらシェル(レインパンツ)を着ると割り切ってしまえば全く問題がないのです!

 
トレッキングパンツはハーフとロングの2種類あって、動きやすさは間違いなくハーフのほうが上です。防寒や肌の保護を考えるとロングに軍配があがるので、使い分けるのが賢い選択。
 
ぼくのおすすめは加圧機能のある機能性タイツ。有名どころはミズノの「バイオギア」ですね。
 

登山中の服装「レイヤリング」をちょこっと紹介

最初に述べた「レイヤリング」するアイテムはここまでで一通りチェックしたことになるので、レイヤリングを実際にどんな感じにすればいいのかサラッとご紹介しましょう!
 

登山の開始時はベースレイヤー+ソフトシェル

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登り始めは「ちょっと寒い」くらいのレイヤリング。春から秋の3シーズンは、ちょっと歩けばすぐに体が温まるのでそれを見越してシェルは脱いでしまいます。ベースレイヤーに動きやすいミッドレイヤーを重ねたぐらいで丁度いい。

(「登山開始」とかいいながら山頂の写真で申し訳ない)

 

体があったまってきたらベースレイヤー1枚でOK

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登っていれば熱くなってくるはず。汗をかく前にベースレイヤーのみにしてしまいましょう。ぼくは写真のように上下タイツに短パンとTシャツを重ねてベースレイヤーとしています。とにかく動きやすい!

(なんだかふざけた写真で申し訳ない)

 

休憩中・山頂は保温性のあるミッドレイヤーorシェル

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行動が止まっている間や風が強い場所では冷える前に保温性のあるミッドレイヤーかシェル、もしくは両方を着てしまいましょう。雨が降ってなくてもレインウェアの防風性は重宝します。ニットや手袋を併用してもOK。
 
基本はこんな感じですが、気候と体調に合わせてどんどん着るウェアを変えていきます。もちろん状況によってはベースレイヤーの上にシェルを着たりすることもありますよ!
 

登山の基本アイテム5. 登山靴・トレッキングシューズ

登山靴もとても重要なアイテム。厳密な基準はないのですが、登山靴には2タイプあります。歩きやすさを重視したトレッキングシューズと、雪山にも対応して足首をしっかり固定する登山靴。それぞれの違いをチェックしましょう!
 

歩きやすいのはトレッキングシューズ

初心者には問答無用でおすすめなのがトレッキングシューズ。 防水性があってソール(靴底)が柔らかく、足首もわりと自由に動かるので中・低山をメインに「歩く」ことに特化している。値段も1万円~と財布に優しく、雪のないところであればオールシーズン使える。
 
ぼくはコロンビアの「サンギル」を使ってます。
 

雪山対応なら登山靴

しっかりと足首を固定して捻挫から守ってくれるのは登山靴。ソールが固く、岩場などを歩くのに適しています。防水性に加え、雪山に対応できる保温力や構造(雪山の専用具に装着可能)をしているが、値段も高い。とにかく安心感が欲しい人にはこちらがおすすめだ。
 
有名なのはザンバランの「シェルパ」。
 

登山の基本アイテム6. バックパック

登山用のバックパックはタウンユース用のリュックとは全然違うから、登山を始めるのであれば早いうちに揃えたい。機能としては収納力とフィット感を究極に突き詰めたリュックであり、タウンユース用と一番違うのがウェストベルト。山では背中ではなく「腰」で荷物を背負うのです!
 
日帰りがメインで小屋の1泊2日までなら30リットル、テント泊や2泊以上なら40リットル~がサイズ感の目安となる。バックパックはとにかく「フィット感」が大事で人により合うバックパックが違うため、実際に色んなメーカーのものを背負って選ぶことを強くおすすめする。
 

あると便利な登山アイテム3選

ここまで基本の6アイテムを紹介してきたので、最後にあると便利なアイテムをザックリ紹介しよう。基本のアイテムが揃ったらぜひチェックしたい。
 

ヘッドライト

ヘッドライトは必須ではないですが、できれば常に持っていたい重要アイテム。日が暮れたら明かりはないし、昼間も悪天候で暗くなることがある。ちなみに、山頂でのご来光を狙う富士登山では暗いうちに登山を開始するので必携だ。
 

トレッキングポール

脚への負担がとにかく軽くなる(らしい)。ぼくは使ったことがないけど、体力で押し通せる年頃じゃなくなったら間違いなくお世話になるアイテム。
 

登山用靴下

靴下は普段使いのものでも問題ないけど、登山用のものにすると快適さが段違い!靴擦れ防止にも有効。ぼくのおすすめはフォックスファイヤの「ゼロドライソックス」。めちゃくちゃ信頼のおける相棒で、もう手放せない。
 

まとめ

登山の服装は初心者には本当に分かりずらいものです。ぼくも2年前まではちんぷんかんぷんでした。最後に本記事のおさらい!
 
■登山の基本「レイヤリング」は「重ね着」のこと
■シェルはレインウェア
■ミッドレイヤーは機能をしっかり確認すべし
■ベースレイヤーは吸湿と速乾性が大事
■トレッキングパンツは機能性タイツでもOK
■登山入門にはトレッキングシューズがおすすめ
■バックパックはフィット感を試して買うべし
■ヘッドランプは富士山でも必要!
■トレッキングポール・靴下はあると便利なアイテム
 
しっかりチェックして楽しい山ライフを!それではっ!
written by 南蒼樹(@Sight50Sky).